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「炎の蜃気楼」「ファイブスター物語」などにハマっているヲタ女の独り言日記。
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すっかり、すっかり遅くなってしまいました。
幕末編-獅子燃える-の感想をば、少し書いてみます。
私見です。
違ったご意見もあるかと思いますが
あくまでこういう感想もあるんだ・・・程度に思っていただければ良いです。
↓に下げておきます。













 

…幕末は、私にはダメでした。
登場人物が多く、そして人物立場が入り乱れ、とっつきにくくて。
まずもって「尊王攘夷」というコトバが
私を思考停止させる。←基本じゃんOrz。

そこへ、
幕府の密偵である景虎さま、
親藩の藩士である直江。
攘夷志士の晴家が
それぞれの敵方に潜入し、敵方と情を交わし、動く。
それは一体誰のため?何のため?
すいません…正直、私の頭ではついてゆけませんでした。
そして意外にもあっけなく、幕末編は終わってしまった。
久坂なんて、死んでから
「あ、この人は重要人物だったんだ」と気がつく始末…すいませ∞。

池田屋事件、禁門の変の結末を知ってしまっていることが
更に物語への興味の無さを加速させてしまって。
幕末は、ダメでした…。
私の興味の中心は、もっぱら夜叉衆です。


あのひとが、
あの時代、
どうやって生きていたのか?


読みたかったのはそれに尽きる。
夜叉衆それぞれについて、印象を書いてみます。


●晴家。
女に換生してからはずっと「蔦」という名前なんだね。
そして恋人との再会を待ち、自分の正義を求めて動く。
とてもシンプルで晴家らしい。
晴家が西郷さんに惚れたのは驚いた。
長秀に指摘されて本人が気づく訳ですが
もっとじっくり、自分で気がついて欲しかったなあ…
そうすればもっと違った人生があったかもしれないのに。

私は晴家が、人情家というか寂しがりやな所があると思っているので
自分でそのことに気がついていれば
慎太郎さんにこだわらずに、
自分に等身大の幸福を追ってゆけたと思う…勿体無かった。

晴家は結局、夜叉としての道を選んだ訳ですが・・・
「調伏力」という超能力を持ち
生ける死者という中途半端な立場が、彼女から選ぶことを奪っている・・・
かわいそうでした。
もう少し紙数を割いて丁寧に描かれると良かったなあ。


●長秀。
武器商人になっているのは、呆れを通り越し感心する。
「ナイス・トゥ・ミーチュー」に笑った。
出てくるとウキウキする。ブレない人w
この調子なら長秀は「終わりのない人生」に疲れないかもしれない。


●色部さん。
相変わらず僧形なんだ。
燻し銀の中年の魅力を振りまいてますな。
そして妖艶な熟女にモテまくっている。
長秀からの呼称が「とっつぁん」なのが笑える。銭型警部じゃないんだから!
世話のやける仲間がいると、自分のことにクヨクヨする暇がないのかもしれん(笑)。


●直江。
身分、年齢、姿が、本編とはかけ離れている。
だけど、それ以上に
これは、あの直江と同じキャラなんだろうか?と思えてならないのです・・・。。
一言で言うなら「枯れている」と。

景虎さまへの征服欲、
肉欲も含めた執着や
男としての度量を競おうとする闘争心、
社会的立場を良く見せたいという虚栄心、
自分が采配して効果の大きな仕事をしたいという我の強さ。
こういうものが、
景虎に、まだ満たされない直江に強くあったはず・・・と思ってました。

親藩の藩士である直江が、
不貞浪士のなりをして
「出世はない」と言われてるのは、冗談としてもショックだった。
そして、
先行きの見えない時代でどうすればいいのか分からないとしても
景虎様への態度は淡白過ぎたと思う。

自分のよく知らない女(茜太夫)と、景虎さまが目の前で見つめあって
何故平気?!
(さもありなんだが)とはどういう意味?!
美男美女だから?
直江の気持ちに、悲しいかな全然付いてゆけない!

だから本文174ページ
「人の頭を押さえ込む」
「譲歩するのはいつだって私の方」
と言う直江に、いまいち共感できないのです。

押さえ込まれて従うのは、何故?
いつも譲歩するのは、何故?

景虎様に心酔し、執着し、独占したくて
たまらないからではないの???!!!


そうした私の違和感が、決定的になったのは本文200ページです。

「”何もできない景虎”のままじゃないか」

ここで、直江は景虎様を哀れんでいる!!!
400年間主従の鎖に繋がれ、抑えつけられていたはずの直江が!
自分にできることを景虎さまができない、と見て哀れんでいる!
こんな客観性を持ってたとは…。
およそ150年前の直江ですが
ここから本編の、あの直江にどのように繋がっていくのか
待ってみたいと思います。

 

●景虎様

直江以上に、本編とかけ離れている印象です。
揚屋に通い慣れているとは!
そして茜太夫とどういう関係だったんでしょーか???
太夫は遊女の最高位。
太夫が相手できるのは、旗本、公家、大名など…だったと思う。
結局書かれないまま終わってしまって残念です。


直江よりも、景虎様の心情が書かれた部分は少ないですね。
景虎様の直江への気持ちは
「直江は自分の体の一部」とか「一緒にいるのがしっくりくる」とか・・・。
そして直江の隣でさっさと雑魚寝。
もしや
いるのが当たり前の空気のようなもの「!」
という位置なのでしょうか・・・・。


うっうっうっ。
景虎様、あんまりよ。
直江、切なすぎ。
高耶さんの、直江に(なんとかして優しくされたい、冷たくされたくない)という態度とは、
究極に違う。
これは美奈子の登場によって、現れた変化なのかしら?



「おまえに支えられていると立てなくなる」と言うほどに
直江に依存しかけていたのなら
景虎様はもっと奇矯であるべきだったような・・・。
越前藩藩邸で、校倉の同僚・唐沢が見ている前だとしても
怪我した直江に取り乱して欲しかった。
直江の隣で、
さっさと雑魚寝なんかせずに
野良猫のように一人離れて寝場所を求めて欲しかった・・なあ。


直江と景虎様のケンカシーンについて。
景虎様が直江をぶった!
本編でもぶったことないのに!(ガンダムをもじってますw)
本編では”力”でしたからね。
いや、ビックリしました。
このケンカ、善次郎の水入りでウヤムヤになってしまった。
いつの間にか善次郎の参戦を断念させる方に話が向いてしまって
二人の意見の違いはどうなったのーーーー???という感じです。



さて、辛口の感想(?)が続きましたが
良かったと思ったところを書きます。



坂本と景虎様の、寺田屋の再会シーン。
あの力強く前向きな言葉に
「ああ、ようやく景虎さまらしい、景虎様に会えた・・・」と思いました。



それからバトル!
サイキック・アクショーン!
かっこいい!
映像的!目に浮かぶようですよ!
戦う夜叉衆とは、なんとカッコイイィ!
もっと読みたかったです!!!


あと、蛇足なんですが付け足しさせて下さい。


●どうでもいいこと、その①

大島紬について。
晴家が西郷からもらった、「美しい大島紬」。
祖母が持っていたので間近で見たことあるけど…
うー、む。
幼い頃の印象は、「地味な着物」としか。
基本、灰色か茶色だし。
そんな高級品だとは知らなかった!

 

●果てしなくどうでもいいこと、その②

いや、その。
実を言うとこの、果てしなくどうでもいいこの一点の衝撃で
すべての感想が吹き飛んだ、と言っても過言ではない。

「流れ弾に当たらぬよう、護身波は常に!」
このセリフ、固まりました。
護身波って飛んできた瓦も防げないシロモノではなかったのか!
鉄砲玉はちゃんと防げるんだ!
ぢゃあ、一体直江はなんで瓦でケガしたのおおおーーーーーーーー!!!

すすす、すいません。
変なところに突っ込んじゃって。
私はこれでも、ミラジェンヌなんですうう!




感想は以上です。
長文読んでいただきありがとうございました。


と、こ、ろ、で。
30年代のミラージュを、桑原先生は書かれるそうですね。
うぎゃあああああああああ!!!!
楽しみなような、
そうでないような。
無責任に、読みたいとは思うけど
絶対予想以上のものでなければ
落胆するような気がする・・・。

バッドエンドだと分かっている。
人間関係が泥沼だと分かっている。
昭和三十年代という時代…日本がまだ貧しく、高度経済成長を迎えた時代。
映画『男はつらいよ』の時代…!

ひーーーーーーー
考えただけで、ハードル高い。
少女向けライトノベルとして、いかがなものだろうか?
いっそハードカバーの、重厚な本で読んでみたい、と思う。
怖いけど楽しみです。
そうそう、全員サービスのCD聞きました。
感想はまた後日に。









 

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ダラダラ大好き。趣味はお絵かき。
「炎の蜃気楼」直高萌え
他には「ファイブスター物語」、
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